和の心にて候 

KNOBの想い

 

自分っていったいなんだろう?

生きている、生かされている意味は?答えを求め続けた日々が何年あっただろう。

過去も未来も気にせず、今、今、今、この瞬間にワクワクすることを行動にうつすんだって決めて、僕の一生

をディジュリドゥと共にやっていくことに決めた。

アボリジニの人々の楽器であるディジュリドゥを日本人である僕が吹くことに違和感を感じたこともあった。

どこまでいってもアボリジニにはなれないんだってこともわかった。

でも、僕は前世なんかを当然のように信じている。

今、こんなに惹かれるんだから、過去、何万年もの昔、僕はアボリジニでディジュリドゥを吹いていたんだと思

うんだ。

今は東京で生まれ育った日本人。コンクリートの上での生活、溢れる人々、移り変わる流行、、、

そんな中で生きてきたからこそ、ディジュリドゥにアボリジニの人々の精神性、自然観に惹かれたんだと思う。

そして師、小野田雪堂先生のご縁で建築家、太田新之介さんと出会った。

最初は、展覧会の打ち上げでだったと思う。

冗談を言ってみんなを笑わせ盛り上げる素敵な大人だなって思った。

何度か会っていたけど、深い話しはしていなかった。

僕が師範になった時のパーティーに新之介さんも来てくださった。その時にみなさんにお礼をしたくてディジュリ

ドゥを吹いた。そこから縁がどぉんと深くなった。

300年、500年後まで残る木の建築をされている。書、篆刻、陶芸、禅の修行や神事、紋様研究に能の謡に

茶事、、、普通の建築家にはあまり関係ないようなことを大切にし、徹底的にとことんやる姿勢。またそれをひ

けらかすのではなく、ただ自分自身のためにやっている。こんな人が日本にいたんだと驚いた。

新之介さんから言われたことが印象に残っている。僕達はなにをもって日本人って言える?僕達は日本語で

思考してるってことだよ。新之介さんは言った。

この瞬間、進むべき答えが明確に見えた。

言葉にこめる思い心は言霊になる。音霊に言霊を重ねるんだ、、、僕はディジュリドゥ奏者として有名になりた

いんじゃない。成功するとか、、、そんなことは本当にどうでもいい。そういうレベルを遥かに超えた楽器だと

思っている。

すべての存在は繋がっている!今いい世の中には見えないけれど、これから地球はより良くなるんだって信じ

てる。太陽が出る前が一番暗いんだ。僕はディジュリドゥで天命をまっとうしたい。ディジュリドゥに宿る力、音に

真の魂で向き合いたい。どうしたら、ふさわしい自分に近付けるか、、、

それが先人が培ってきた日本の心の中に見付かった。

和の心にて候。

これが僕の一生のテーマであり、ゆるがないぶっとい芯となるように精進し続けていきたいと思います。

またそれこそが僕にとって最高にワクワクすることなのです。

新之介さんから頂いた言霊を大切にしていこうと思います。そういう心を大切に精神を研いていくことこそ、敬愛

してやまないアボリジニの人々に対しての僕ができる敬意なんだと思います。

今まで、僕は尺八や琴、三味線など、海外から伝わってきた楽器が今は日本の伝統楽器になっているように、

ディジュリドゥも何百年後には日本の伝統になってある可能性があるって言っていたけど、今の僕には着物も

書も茶の湯の精神も、そしてディジュリドゥも完全に僕自身の生活の、文化の一部になっている。

今は駄目だけれど、いつかはきっとなるなんて言いたくない。ディジュリドゥは日本人である、僕にとって最先端

の伝統であり、魂の根幹に響く地球の宇宙の音なんだ!

和の心をもって、一歩一歩 歩んでいきたいと思います。

                                                                                                             合掌。        KNOB拝。

 



 


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