虚空の音

 

出演させていただいているドキュメンタリー映画[地球交響曲第六番]は
音がテーマになっています。

映画の中で、僕の大好きなビートルズも、多大な影響を受けた
インドのシタール奏者‐ラビ・シャンカール‐はこんなことを言っています。
ー古いインドの言葉では、音のことを「ナーダ」と言います。
その音にも2種類あり、ひとつは「アーハタ・ナーダ」
物と物がぶつかった時に生まれる音。耳に聴こえる普通の音のことです。
もうひとつは「アナハタ・ナーダ」
耳には聴こえない虚空の音、と言ってもいい。
偉大な聖者が瞑想を通して全てのチャクラを開き、生命エネルギーを自在に
コントロールできた時、初めて聴こえる音のことです。
だから、「ナーダ・ブラフマー=音は神なり」という教えがありますー
≪地球交響曲第六番より≫

龍村仁監督は、こう言ってくださった
ーディジュリドゥの音を、目を閉じて生まれて初めて聴いた人はなにを
連想するだろうか。
地中から湧き出てくるマグマの音、それとも地震の前の地鳴りの音、
私は深海から響き渡ってくるザトウ鯨の声、チベット密教の僧達が唱える
超低音のマントラを想ったー
≪地球交響曲第六番パンフレットより≫

ディジュリドゥの空の洞は、無とも言える。だけど何もないということではない。
僕の無のイメージはこんな感じだ。
ひとつは、何も入っていない透明なコップに蓋がされている、
もうひとつは、透明なコップに水が隙間ないくらいに入り蓋がされている。
何もないのと、何もないように見えるのとでは全然違う。
赤、青、黄、緑、、、とすべての色を足すと透明になってしまうと言う、、、
無とは見えないとてつもないエネルギーが満ち満ちた状態なんじゃないかな。
僕はあの木の空洞にある無を感じたい。
それを音にしたいと思う。
ディジュリドゥは本当に不思議な虚空の木の筒だ。


KNOB拝

 

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