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熊野いいよ
天河に行ってどうしても熊野の霊気を体感したくなったんだ。 大阪での仕事を終えて、そのまま車で向かったんだ。 なんでこんなに行きたいのか自分でもわからなかった。 地球交響曲の三番に出てくるクリンギットインディアンであるボブサムのワタリガラスの神話と 熊野に伝わるヤタガラスが何か関係あるのかどうか確かめたくなったからかもしれない。 ずいぶん前に家の近くを歩いてたら、大きなカラスが木にとまっていて、歌ってたんだ。 ああっーカックッ、、、凄かった。あんなに歌いしゃべるカラスは初めてだった。 よく見るとね、かわいい目をしてるんだ。 いろんなカラスに逢うとおはよう!って言うようになったんだ。 そしてこれも不思議なんだけど天河に出発する日の朝、うちの窓際でカラスが鳴いてたんだ。 窓を開けると、まるで僕を起こしにきたようにそこにいて、しばらく僕を見つめて飛んでったんだ。 そんなこともあって、熊野三山って言われる熊野神社本宮、速玉大社、那智大滝で祭られてる 三本足のヤタガラスくんに逢いたかった。 神話では真っ白なカラスが神様を導いたらしいんだ。 朝方熊野に着いた。 台風が近付いている時で天気がよくなかったせいか、凄い霧でね。 霊気、ハワイでいうマナをびんびんに感じた。 朝の五時から六時くらいの空気感って東京でも清々しく感じるけど、熊野はまた全然違う。 ピーンとはりつめた静寂が春の手前の冬のようで、 自然が沢山の生命が朝日をとても待ちのぞんでるのが感じられた。 朝日はやっぱり力強かった。 手をかざすとぴりぴりエネルギーが体に入ってくるのを感じる。 てのひらってソーラーパネルみたいだ。 それから、三山をまわった。 那智の滝に行ったときには雨が結構降ってきて、滝の水量が増えて凄い迫力だった。 滝の前で般若心経を歌った。 速玉大社も聖地だった。圧倒的なエネルギーが渦巻いてた。 最後に本宮に行き、旧本宮があった場所に行った。 とてつもなく巨大な鳥居があって、ヤタガラスくんが描かれてた。 笑っちゃうくらいでかいんだ。 そのまま熊野川に行って祈りをこめて岩笛を吹いた。 足元が気になった。 ひとつの石を手にとると白と黒のハーフカラスくんの顔があった。 僕にはカラスくんに感じられた。 僕はそのカラスくん石を大切にしますって、自然にゆるしを得て、一緒に駐車場へ向かった。 巨大な鳥居を抜けて歩いてると、僕の頭上20メートルくらいのところを2羽のカラスが向こうからまっすぐ飛んできた。 目が合った気がしてその二羽のカラスを目で追った。 あっ、鳥居に停まるって瞬間に感じた。 すると二羽のカラスは鳥居の端と端に優しく停まりこっちに体を向けた。 僕はなんだか涙が出そうになった。 自然や動物や神様と僕ら人間は強く繋がってるんだって感じた。 神話を身近に感じた。不思議な不思議な体験だった。 また熊野に必ず帰って来たいって思った。 きっと人それぞれ縁のある場所や動物があって、そんな不思議なことは誰にでも起こるような気がするんだ。
ノブガラス |