笑顔の価値

 

親友であるアーティスト南ぬ風人まーちゃんの野沢温泉でのライブに参加した。

まだまだ雪が3メートル近く積もる雪の壁の間を車で走っているとなんだか不思議な懐かしさがあったんだ。

ライブも自分がどんな感じで出るかも分からずに気楽な気持で向かった。

最近僕の心の中にひっかかっていたことと向き合うためか忘れるためか、

とにかく楽しみたいって思っていた。

二日目に予定には載せていない、ディサービスの老人ホームでまーちゃんがミニライブを開いた時、

車いすに座りながら、上がらない手をあげて笑顔で歌うおじいちゃん、おばあちゃんを見ていて、

僕の中にひっかかっていたことが静かに静かに溶けていくのを感じた。

実は僕は本当におばあちゃん子なんだ。

その大好きで尊敬するおばあちゃんが去年末に倒れたんだ。

時々おばあちゃんに会いに行って笑顔で来てくれてありがとうって迎えてくれる、

ただそれだけでどれだけ助けられたかわからない。

今はもちろん年のせいもあるけど、病院に会いに行っても僕のことがわからないんだ。

老いていくこと、そして死。

僕の中ではわかっていたつもりだった。

でも自分でも気付かぬうちに少しずつ心の底に寂しさが重なっていたんだ。

それが、まーちゃんの歌に楽しそうに体を動かし、笑顔で歌うおじいちゃん、おばあちゃんを見たとき、

僕に沢山の愛を与えてくれ、育ててくれたおばあちゃんにこれから僕ができることがはっきりわかった。

僕はまだまだ人に求めすぎてる。

今度はただ僕が笑顔を与える番なんだ。

笑顔を心をただ贈りたい。

僕の中に暖かいものが流れた。

今回野沢に行って本当に良かった。

暖かな野沢の人々、そして一曲一曲、心を魂をこめて歌うまーちゃん、まーちゃんバンドのみんな。

本当に素晴らしい。

よく歌いよく踊りよく笑いよく飲んでよく話したね。

笑顔の価値。

これに勝るものはない。

僕が一番必要とするものを僕はただ贈ろう。

この今をありがとう。

みんなにみんなにありがとう。


              

                     合掌。     KNOB拝



 


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